Voyager



ふと見上げると
空から光の階段がのびていた

天使でも降りてくるのかと思ったら
子どものはしゃぐ声がいくつか駆け上がっていった

ぼんやりと
祖母の家を思い出した
 
     

ことばもなく
鳴き声もない

でも七色では表せない程の賑やかさで
そこはきらきらと満たされている

少しでも一緒に交ぜて欲しくて
僕の中からうっすらと時間が消えていく

解けない魔法?
少しだけ信じたくなる
 
少しでも長く夜を過ごしたくて
僕は月を追いかける

自分では生み出せない光を求めて
月は太陽を追いかける

夜明けという使命をこなすため
太陽は僕を追いかける

終わりのない構図
それは時として安定をも意味する
 
自分のことなのに

「自分らしさ」ってなかなか見えない

それは「らしさ」の部分がそうさせてるから

モノマネじゃないんだし

自分のコトでわざわざ「らしさ」なんて考えない

自分はいつだって「自分」を出せばいい
 
最初に声に表れて

次第に声は要らなくなり

最後に声で確かめたくなる
 
考え事をしながら歩いていたら
いつの間にか不思議な雑貨屋の前にいた

なんでも今の時期の目玉商品は
「星屑専用のくずかご」だという

降って来た星屑をそのかごに集めて
かごが満杯になったらそのまま空へ返すのだ

もちろん自分の部屋が片付くわけではないのだが
空へ返すときには「不安」がひとつ片付くらしい

いや、最後のは店員じゃなくて僕が決めたのだけど
時間あるなら、ドライブがてら中身を集めに行くのは?
 
励ますとき“You can.” 頑張るとき“I do.”

不安なとき“I can.” 自信を持って“You do.”
 
自分の無力さが悔しいのか 無力である自分が悔しいのか
 
入道雲の展示は終了致しまして

今度はうろこ雲の展示が始まります

その準備のために一旦雲の片付けをやっておりまして

本日は丁度その日でしたね


そんな解説を自らしてくれているような

優しく透き通った快晴
 
オレンジ色の風

カーテン越しにふわり

あなたの匂いがした
 
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  • Author: いじゅ
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