Voyager

幾多の緑色の窓枠から
真っ青な初夏がダイビングしてくる

それを笑顔で抱きとめる暇もないまま

逆にその窓枠へと

僕はただ吸い込まれた
 
くるくるくる
きらきらきら

様々にその形をかえていく
でも中身自体が変わっているわけじゃない

鏡を使って
こっちが「見かた」を変えているんだ


誰かを見ているとき
普段どんな見かたをしてる?

くるくるっとその見かたを変えてみると
思わぬ「形」に出会えるかもしれないよ

誰もがみな
こころの中にカレイドスコープを
 
あの頃ちょうど君は

ゆっくりと顔をのぞかせ始めていたね

今はもう次の場所へと旅立ったから

また別の「ふたり」を眺めているのだろうか

今度再び君と顔を合わせる時がきたら

また同じように瞬いておくれ

僕らもまた同じように

ふたりで瞬き返すから
 
伝えたい伝えたい伝えたい

ところが
やがてその想いはひとり歩きを始めて
ついでに僕の声までさらって何処かへ行ってしまった

喋ることができなくなって
僕はふと気づく

ああ
喋りすぎていたんだ

声も想いもきっとじきに戻ってくるでしょう
だからそれまでの間
僕はただあなたの肩に
じっと顔をうずめることにしたいのです

僕は此処にいますと
心の中で呼びながら
 
「ただ何となく流されている」と思っている時は

本当は「ただ何となく」よりもかなり速く流されているよ
 
時計の針を止めたところで

大事な部分は解決しないってこと
 
人生を本に喩えるなら

一冊の大きなやつではなくて

いろんなの何冊も持っていていいんだと思う

最後まで読みきれないのがあってもいいのさ

栞をそっと挟んでおけば

またいつか続きを読みたくなる日が

きっと来るんじゃないかな
 
「殻」を破るチカラなら

ひよっこのおまえが

きっと一番持ってる

そうだろ?
 
「袋にお入れしますか?」

「お願いします、抱えきれない量なので」

「温めますか?」

「あ、それは自分でやります」

とまあ

そんなコンビニみたいにはいかないけど

そうやって

足りないココロを買ってきて

自分で温めてから補う

とか

面白くて

切なくて
 
僕と

あなたと

ふたりを

今までも

これからも


ぺこり
 
誰かを支えていること

誰かに支えてもらっていること

それらをいつも心に留めておくことって

大切だと分かっていながらも

結構難しかったりするんだ

でも


忘れてなんかいないよ

忘れてなんかいない


「実感」ってそういう感じなのかな
 
「僕は“リンクフリー”です」

そんなの綺麗事

それでもふと憧れてしまう

つながりって結局何?

「ちょっとお尋ねしますが、アナタは僕とつながってますか?」

って

台本に書き加えてもいいの?
 
そうやっていつも

僕の心を見透かしているかのような輝き

なんでかな

悔しいけど心地いい

本当はどこまで知ってるんだい?

教えておくれよ

僕の知らない僕を
 
僕は此処に居るんだって感じたくて

僕は此処に居るよって感じさせたくて

どんなコトバよりもいっぱい伝えたくて

どんなコトバよりも深く響かせたくて


だから
 
ボタン一つで

自分の分身を送ります

直接逢いに行かれない僕の代わりに

もうひとりの僕が

きっとあなたの手元に参ります

たまにですが

容量が大きすぎて届きにくいことも

あるかもしれません

温もりを添付ファイルにしているので
 


名前書きそびれたみたい

ってのは嘘で

わざと書かなかったんだけどさ

でも分かるもんよ、オレのもんだってことくらい

せんせーもそのくらい分かれよなー
 
自分のものには名前を書きましょう

おやおや?早速名無しの権兵衛さんがいる

この「心」

誰のですか?
 
ちゃんとつかまってて。

安心する?

なんだか僕もです
 
きょろきょろ

キョロキョロ

鞄持ち替えたりして

ちょっと咳払いして

またきょろきょろ

ケータイ見て

腕時計見て

きょろきょろきょろ





あ。


にんまり
 
初めから「これだ!」と自覚できるような

「運命的な出会い」ってのは

きっと本当は運命ではない気もする


むしろしばらく経ってから

「おや?」

みたいな方が

ちょっとそれっぽくない?


息を潜めながらも確かに動いている

小さな歯車

きっとあなたの側にも
 
信じる

信じない

信じられない

信じたい

信じてた

信じよう

信じてほしい


こういう言葉を使っている時の「自分」を

まず「信じて」あげてくださいな

大丈夫、きっとうまくいくから



という僕のコトバ

信じる?信じない?
 
春でも秋でも夏でも冬でも

温もりはいつだって

「あったかい」って感じられる

だから

春でも秋でも夏でも冬でも

この腕の中に居てほしいな
 
殻を破るたびに

大きくなるのではなく小さくなっていく

例えばそこまで謙虚な生き方

なかなか真似はできないけどさ

本質の追求ってのは

ある意味そういうことなのかもね
 
雨上がりの水たまり

そっと浮かぶ月

やわらかな風

月はほのかに揺らぎ

思わずそこにサインを感じた

とある夜更け
 
目的も無い

失うモノも無い

ただ

ただ叫びたい

あの空は曇ガラスなんだと

ねぇ神様

代わりに言ってもいい?
 
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